10代の失踪で最も多いのが夏休み明けの9月…特異行方不明者とは

投稿日:2025年9月3日

警察庁の統計<令和6年における行方不明者の状況

によれば、10歳代の行方不明者数が最も多く16,645人、次に行方不明者数が多いのが20歳代で15,053人となっています。

令和4年までは20歳代の行方不明者が最も多かったのですが、令和5年から10歳代の行方不明者の方が多くなっているのです。

 

未成年者の家出・失踪が多くなるのが夏休み明け、新たな学期が始まる時期です。

学校生活に馴染めず親しい友人もいない「苦痛の日々がまた始まる」と考えての逃避や、多感な思春期の悩みを誰にも相談できず一人で悩み、ふと全てから逃げるように目的のない突発的な家出・失踪を選択する場合があります。

また、「苦痛の日々」の理由には学校での陰湿な「イジメ」に遭っている場合がありますので、特に注意が必要で「学校に行きたくない」と言う意思表示や、何らかのサインをご両親は絶対に見逃してはいけません。

 

◇未成年者が家出・失踪をする主な理由は、

・現実逃避 ・複雑な家庭環境 ・親への反発 ・イジメからの逃避 

・悩む友人への同情家出 ・友人関係の亀裂 ・異性問題/恋愛、失恋  

・学業成績、進路の問題 ・都会への憧れ ・悪への誘い   

などの理由がありますが、未成年者の「家出・失踪」は犯罪に巻き込まれるケースがありますので、子供の言動には注視しておかなければなりません。

特に「家出・失踪」の理由が「陰湿なイジメ」の場合は、最悪のケースを招く恐れがありますので、「学校に行きたくない」と言う子供の言葉や表情の変化、服装の汚れ・傷み、何らかのサインを見逃さないようにしましょう。 

 

また、最近ではオンラインゲームで知り合った相手とオンライン上で悩みを話す内に悩んでいる自分の唯一の理解者と錯誤し、相手の誘いに乗っての家出・失踪や恋愛感情を抱いての家出・失踪が増えています。

このオンライン上の出会いには危険がはらんでおり、今年だけでも監禁・殺害など悲惨な事件が起きていますので、子供さんが家出・失踪をした場合は最寄りの警察に相談・失踪届をしておく必要があります。 

 

一昔前までは、警察に失踪届を出しても事件性がなければ積極的に捜索をしないのが通常の対応でしたが、近年の未成年者が悲惨な事件に巻き込まれるケースが増えている事から、以前よりは積極的に捜索をしてくれるようになって来ていますので、未成年者の子供さんが家出・失踪をした場合は速やかに最寄りの警察に相談する事から始めましょう!

 

また、警察が積極的に捜索するようになって来たとは言え、やはり事件性の有無で対応が変わりますし、失踪届を出した窓口の担当者次第と言う事もありますので、対応に疑問を持ったら異なる窓口に相談される事をお勧めします。

例えば、最寄りの交番に届けていたのであれば最寄りの警察署、最寄りの警察署に届けていたのであれば県警本部:生活安全課に相談するのも良いでしょう。

 

警察官が行う行方不明者の捜索は、事件性がないと判断すれば通常の警察活動を通じて発見に努めるのが基本ですので、「親身になって探してくれない」「何もしてくれない」といった不満を抱くケースが多々ある様です。

また、家族が「失踪自体がおかしい」「トラブルに巻き込まれているのでは?」と言っても、鼻から事件性が無いと決めつけている担当者がいるのも事実です。

 

但し、[特異行方不明者]と警察が判断した場合は対応が異なります。

□特異行方不明者とは・・・続きは「家出・失踪・人探し調査のご相談例」で