[婚約の破棄]で生じる法律上問題点

投稿日:2022年6月29日

婚約破棄 とは、

彼氏と彼女が結婚の約束をしている中で、双方が納得の上、もしくはどちらかが何らかの事情が生じた事から、結婚の約束を反故にする事です。

 

◆「婚約の破棄」に関する法律上問題点

彼氏彼女から一方的に婚約を破棄されたからと言って、正当な理由なくしては慰謝料や損

害賠償の請求できません。

婚約破棄をされた当事者からすれば、精神的な苦痛から慰謝料・損害賠償を請求したいと

思うでしょうが、慰謝料・損害賠償を請求するには「婚約の成立」と「正当な理由」が欠

かせないのです。

 

◇婚約の成立の有無について

婚約は、当事者同士で結婚の意思を確認すれば婚約となりますが、婚約を破棄する時には

婚約をしていた事を立証しなければなりません。

法的に婚約をしていた事を立証するには、客観的に婚約・結婚の意思表示が確認できる言

動が形に残っていることがポイントになります。

 

昨今、婚約後に結納を交わす家は少なくなりましたが、両家で結納が交わされた事実があ

れば、法的な婚約と見做されます。

 

更に、

 ・結婚相手と二人で婚約指輪買う為に宝石店に行った

 ・結婚相手と二人で結婚式場の下見に行った

 ・結婚相手と二人で結婚式場の予約をした 

 ・結婚相手と二人で結婚式の案内状印刷・撮影などを依頼した

 ・メール内容に結婚の約束が残されている

などなどと、結婚の当事者二人で結婚への準備を進めているか否かが焦点となります。

つまり、第三者(式場や宝石店・印刷会社等)を介する事例が婚約の証となるのです。

当事者のどちらかが一人で結婚式場を見に行った、結婚式場の予約をしたなどと、当事者のどちらかが一人で行う結婚式の準備は法的には婚約の証とはならないのです。

尚、両親や家族の証言は、アリバイ証明と似て法的には有効とならないケースもあります。

 

 

◇婚約の破棄ができる正当な理由は、【民法 第770条】に規定されている「離婚」が認められるケースと同様で、・・・続きは「福岡の探偵:暮らしのトラブルQ&A 」で