離婚理由で一番多いのが男女ともに「性格の不一致」です
投稿日:2023年11月10日離婚に関して、厚生労働省令和4年度統計によれば婚姻件数約52 万組に対し、離婚件数は約19万組です。
離婚の手続きで約90%を占めるのが「協議離婚」で、残り約10%の内訳は「調停離婚」が8%代、以下「和解離婚」「審判離婚」「判決離婚」の順となっています。
離婚に至るまで夫妻が共に暮らしていた期間では、5年未満に離婚する割合が非常に高くなっていますが、近年は「熟年離婚」と言う言葉がある様に20年以上暮らした夫婦の離婚する割合が増えていると言う統計が出ています。
離婚理由で一番多いのが、男女ともに「性格の不一致」です。
女性側からの離婚理由では、「性格の不一致」に続いて二番目が「精神的虐待」で以下「異性関係(浮気等)」「性的不調和(セックスレス等)」「その他」となっています。
「性格の不一致」で離婚する場合の多くが「協議離婚」です。
何故ならば、「裁判離婚」をする場合は「法定離婚事由」が必要となりますので、「性格の不一致」と言う曖昧な事由での「裁判離婚」は認められないのが実情です。
□法定離婚事由とは、相手方が離婚に同意していなくても裁判を起こせば離婚できる事由となり・・・
・浮気などの不貞行為
・生活費を渡さない、正当な理由がないのに別居、健康なのに働かない等の行為
・夫や妻の生死が3年以上行方不明
・夫や妻が強度の精神病患者で回復の見込みが無い
・その他、婚姻を継続しがたい重大な事由
などと定義されています。
□性格の不一致とは、生まれ育ってきた生活環境の違い等から物事に対する考え方や価値観の違いなどの事で・・・
・結婚生活を送る中で基本的なマナーの相違や価値観・趣味趣向などの違い
・子育てや教育方針に対する考え方の違い
・思想・信条に対する考え方の違い
・収入や浪費などに対する不満や金銭感覚の違い
などなどです。
結婚当初は愛情が勝り許容できていたものが、年月を重ねる中で許容から苦痛へと感じ、行き詰まった結果が「性格の不一致」を理由とした離婚です。
但し、この「性格の不一致」と言う夫や妻の受け取り方次第でどうにでもなる離婚理由は、得てして「浮気」の隠れ蓑として使われる常套句とも言えます。
今回の相談・依頼内容も、夫から意味不明な離婚理由「性格の不一致」で離婚を突きつけられた事からでした。
【ご相談者】 妻(31歳) 福岡市在住 / 福岡市の探偵事務所に母親と来社
【対 象 者】 夫(35歳) 会社員:営業職 / 福岡市中央区勤務
奥様にご相談の経緯をお聞きすると、
結婚して3年、それなりに仲良く暮らしていて、そろそろ子供を・・・と夫婦で話していたのに、何の前触れも無く「離婚しよう!」と言われ、「ハイ!分かりました」って言える訳ないじゃないですか。
話しを聞いた時は悪い冗談かとも思いましたが、徐々に本気で離婚話しをしている事が分かり、離婚理由を聞くと「性格の不一致」を言われました。
『性格の不一致!?』 『何!? それ!?』って聞き直すと、
夫の家族や友人に愛想無いとか、仕事の事に口を出されるのが嫌だったとか、他にも
私の普段の服装など日常の細々した事を例に挙げたり、挙げ句の果てには私の両親や弟の性格まで言い出したのです。
結婚して3年、いや彼と付き合っている時も全く指摘された事がない事ばかり並べ立てられました。
まるで重箱の隅を楊枝でほじくるような日常生活の出来事を並べ立てられても、私には納得も理解もできませんし、そんな理由で離婚できません。
更に、私だけなら未だしも家族の事まで言われムカつき、売り言葉に買い言葉で離婚を口に出しそうになりましたが・・・。
その事があってから、今まで以上に夫の帰宅時間が遅くなり、さらに無断で外泊するようになりました。
そんな日が続くと徐々に、「私が気づかなかっただけで私に問題があったのかな・・・』と悩むようになり、実家に帰って今の状況を両親に相談する事にしました。
話しを聞いた両親は、「馬鹿馬鹿しい」「なんであなたが悩まなくてはならないのよ」「そんな離婚理由はあとから付け足したに決まってるじゃないの」「絶対に女がいるよ」と言われました。
一瞬でも「自分に問題があるのか」と悩んだ自分が情けなくなると共に、両親とも話して、とりあえず「浮気をしているか、していないのか」を調べてみる事になり、両親が福岡市で信頼できそうな探偵会社を探してお伺いしました。
との事でした。
当社からも、「性格の不一致」を理由に離婚を切り出された事からの調査依頼が良くある事、その調査結果の多くが「浮気」だったと言う過去の調査事例を、お話しして調査依頼をお受けしました。
調査結果・・・続きは「浮気調査・行動確認調査のご相談事例」で