無断で離婚届を出されたらどうなる? …手遅れになる前に出すべき「離婚不受理届」とは

投稿日:2026年8月13日

ご相談内容&依頼に至るまでの経緯

【ご相談者】

【対 象 者】

厚生労働省:離婚統計によれば、離婚理由で最も多いのが「性格の不一致」で圧倒的な割合を占めています。
しかしながら、性格の不一致と言う離婚理由の中には、どう考えても納得がいかない理由、重箱の隅を楊枝でほじくる様な難癖的なものがあり、その様なケースの多くが浮気:不貞行為を隠す為に性格の不一致を離婚理由としているのです。

〇離婚理由:性格の不一致とは、
生まれ育ってきた環境の違いや日常生活で出て来る癖や嗜好の違いの事で、物事の考え方や価値観の違いなど全般のことを言います。
些細な生活習慣の違いに始まり、金銭感覚や子供の教育方針、政治思想、宗教観など具体的な内容は多岐にわたります。

浮気・不貞行為を隠し、性格の不一致を前面に出して離婚を迫られ、「絶対に離婚しない!」と言って、そのままにしておくと、勝手に[離婚届]が出される事があります。

〇勝手に離婚届けを出されるケースとして挙げられるのが、
・離婚話しで長い間揉めている
・意味不明な離婚理由で離婚を急かされている
・離婚を拒否している中での別居
などに多く見受けられますが、他の切迫した諸事情によって離婚を急がなければならないケースがあります。

切迫した諸事情で挙げられるのが、
・独身と偽っての交際
・虚位の離婚話をしての交際
・浮気相手の妊娠
などで、相手から結婚を迫られ追い詰められ「早く離婚して」と迫られた結果、夫婦
間で離婚の合意が無いにも係わらず、手っ取り早く戸籍上の問題を解決しようと無断
で、最寄りの役所:戸籍係に離婚届けが出されるケースです。
その様に勝手に離婚届を出されない様にしておくのが【離婚不受理届】です。

また、理由がどうであれ、配偶者の同意を得ずに無断で離婚届を提出する行為は私文書偽造罪や有印私文書偽造・同行使罪、電磁的公正証書原本不実記録罪などの犯罪に問われる可能性があります

〇離婚不受理届とは、
役所:戸籍係に「離婚不受理届」を事前に提出していれば、夫婦間で離婚合意がなされていない中での離婚届は役所で受理されないと言う制度です。

当事者(夫もしくは妻)に離婚の意思が無いにも関わらず、相手が勝手に[離婚届]を出す恐れがある場合に、最寄りの役所:戸籍係に「不受理申出」の手続きを行うと、申し出た当事者が申し出を取り下げるまで、当事者以外の者が提出した虚偽の届出:離婚届が受理されない制度です。

調査結果

〇手続きの方法
・離婚不受理届の申出人は、夫もしくは妻
・申 請 先‥…住民票届出地の市区町村役場、もしくは本籍地
・提出書類‥…不受理申出書は各市区町村役場にあります
・身分証明書…マイナンバー、運転免許証、パスポート、等
・有効期限‥…当事者が取り下げをするまで有効

離婚話しの中で、相手が勝手に離婚届けを提出する恐れがある場合は、念の為に離婚不受理届を出して、ゆっくり時間を掛けて離婚問題に向き合う事をお勧めします。
また、離婚話の場で離婚届の書面に署名してしまったが冷静になって、気が変わった場合でも、離婚届が提出される前に最寄りの役所:戸籍係に、離婚届を受理しないように申し出る事もできます。
尚、気が付いた時には既に離婚となっていたと言う場合、最寄りの役所:戸籍係で「私の知らない内に勝手に離婚届を出された」と事情を話しても、一旦受理されたものは簡単に無効にはなりません。

〇万が一、勝手に受理されてしまった離婚届を無効にするには、
不受理届を出す前に勝手に離婚届が提出・受理されてしまった場合、役所の窓口で「取り消してください」と頼んでも対応してもらえません。

・戸籍を元に戻すには、以下の法的手続きが必要となります。
離婚無効調停の申し立て…家庭裁判所へ「協議離婚無効確認調停」を申し立てます。
裁判所による無効の確定…調停で相手が勝手に提出したことを認めれば、無効審判
が下されます。
相手が合意しない場合は「離婚無効確認訴訟(裁判)」へ移行します。
戸籍の訂正…判決や審判の確定判決書を役所に持参し、戸籍の訂正手続きを行いま
す。
上記の様に、一旦受理されてしまった離婚届を無効にするには、最寄りの家庭裁判所に無効確認請求訴訟を提起しなければならず、無効となるまでに非常に時間と労力が掛かります。
因って、無断で離婚届けが出される恐れがある場合は、事前に離婚不受理届を出しておく事をお勧めします。

離婚不受理届は、身に覚えのない離婚や、一時的な感情による離婚の成立を防ぐ強力な手段です。
「異常とも言えるほど強引に離婚を迫ってくる」「相手が勝手に提出するかもしれない」という不安がある場合は、迷わず早めに役所の窓口で申出を行ってください。
また、無事に話し合いが解決した際や正式に離婚を決意した際は、忘れずに取下げ手続きを行いましょう。

離婚不受理届を出す事態になっている背景には、相手側に隠された意図や、不貞行為などの問題が潜んでいるケースも少なくありません。有利に解決を進めるためには、感情的にならず「確実な証拠」を揃えることが極めて重要です。

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<参考サイト>

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