夫婦関係を良くする為の「プチ別居」のはずが・・離婚の申出

投稿日：2021年9月16日

ご相談内容&依頼に至るまでの経緯

【ご相談者】夫（36歳）　福岡市在住　／　福岡市の探偵調査事務所に来社

【対象者】妻（33歳）　別居　／　福岡市中央区でパート勤務

最近、テレビで「プチ別居」の特集がよく放送されています。
「夫婦関係が今より良くなるなら、プチ別居を試してみたい」
「プチ別居をきっかけに、子育ての大変さをわかってほしい」
「プチ別居をきっかけに、夫にも気軽に家事や育児を頼めるようになりたい」
などプラス要素の内容が多く挙げられていました。

しかしながら現実はそんなに甘くありません。
「プチ別居」の裏には、本気の浮気が起因となる離婚準備がなされている事が多々ありますので、安易な「プチ別居」という選択はお勧めできません。

今回のご相談も、その一例です。
ご相談者であるご主人に、ご依頼の経緯をお聞きすると、
半年前に、妻から子育て（2歳）や家事に関することで精神的に疲れたので「しばらく別居したい」との申し出がありました。

確かに最近、夫婦の会話が無くなり、家庭内からも明るさが消えつつありました。
原因は、私が仕事を理由にして積極的に育児に係わっていなかった事や、妻が育児ノイローゼ気味であったのも事実です。

だからと言って「別居」までする必要はないのでは・・？
私も今まで育児に係わって来なかった事を反省し、今後は妻が少しでも楽になるように手伝うからと言ったのですが、妻の気持ちが変わる様子はありませんでした。

そんな妻の様子から、子育てや家事で「精神的に追い込まれているんだなぁ～」と妻の事を考え、一時的に「別居」して妻がリフレッシュできるのであればと、消極的ではありますが「別居」を受け入れました。

しかし、「別居」して約半年経った先日、妻から突然「離婚したい」と言われました。
私的には、
「そろそろ妻もリフレッシュできたのでは・・」
「また家族三人で暮らす頃合いかな～」
と考えていた時の「離婚の申出」に、ただただ唖然とするばかりでした。

何とか気持ちを切り替えて「何故？」と妻に聞くと、
これがまた良く分からない理由を並べ立てられ、
「一緒に暮らすのは無理！」
と強く言われました。
　
どうしても妻の言動に納得がいかないので、弁護士に相談すると
『ご主人に瑕疵が無いのであれば、奥様からの一方的な離婚は簡単には出来ません』
「まずは奥様の行動を調べてみられてはいかがですか？」
とアドバイスをされました。
また、弁護士から信頼できる福岡の探偵「日本興信所」を紹介して貰い、調査のご依頼に伺いました。
との事でした。

調査結果

調査を実施するにあたり、ご相談者であるご主人より奥様に関する情報をお聞きしました。
奥様が昼間にパートの仕事をしている事から、奥様の仕事終わりの行動や、奥様が別居生活を送っているアパートでの調査を実施しました。

個人情報保護法の観点から、調査の詳細は省かせてもらいますが、
調査を実施して行くと、奥様は仕事終えると保育園に子供を迎えに行った後、子供を実家に預けると一人で出掛けました。

一人で出掛けた奥様は、スーパーに立ち寄り食材などを購入すると、実家とは異なる某マンションに入って行きました。　　

奥様が同マンションに入室して3時間後、同マンションから男性と一緒に出て来る奥様の姿が確認されました。
男性は、同マンションエントランス付近で、妻を見送るとマンション内へ戻り、妻は実家へと帰っていきました。　

調査員は、奥様が男性のアパートに出入している事を、ご依頼者であるご主人にご報告しました。
奥様に交際している男性がいる事が確認されたご主人は、
『やはり浮気が離婚の理由だったんですね』
と奥様の浮気に愕然とされておられました。

当社から、奥様の不倫・浮気を立証する為には、今回だけの調査結果では不十分である事、そして「法的に有効な浮気の証拠」とするには、奥様が男性宅に出入りする証拠を少なくとも3回は採る必要がる事をお伝えしました。

弁護士に今回の報告書を持参して、今後の事をご相談されたご主人は、弁護士からも当社と同じ事をアドバイスされた事から、奥様の浮気調査を継続すると共に、同男性の身元調査を依頼されました。

奥様の行動を数日間監視した結果、奥様が男性宅に頻繁に出入りしている証拠や、男性の身元を割り出して、法的に有効な浮気の証拠となる報告書を提出しました。

依頼者様からは、
『つい、良かれと思い「別居」をしたのが良くなかったですね・・・』
『もともと別居の理由は、浮気だったんですよね』
と複雑な思いで考え込んでおられました。
『弁護士に相談して、今後の対応を考えます』
『本当にありがとうございました』
と深々と頭を下げられて、事務所をあとにされました。