性格の不一致は非常に便利な言葉…不貞行為の隠れ蓑として

投稿日:2024年11月1日

離婚の原因で最も多いのが「性格の不一致」や「価値観の違い」です。

離婚理由が性格の不一致や価値観の違いであれば、基本的に夫婦間の話し合いでの離婚、つまり協議離婚となり、裁判離婚:裁判による離婚はできません。

 

性格の不一致や価値観の違いとは、

生まれ育ってきた環境の違いや日常の生活で出て来る癖や嗜好の事で、物の考え方や価値観の違い全般のことを言い、些細な生活習慣の違いに始まり、金銭感覚や子供の教育方針、政治思想、宗教観など具体的な内容は多岐にわたります

結婚前には「分からなかった」「気にならなかった」、その様な癖や嗜好が結婚し寝食を共にする事によって徐々に嫌悪・不快と感じるようになると、その積み重ねによって離婚の選択肢しかないところまで追い詰められて行きます。 

 

厚生労働省:令和4年度の離婚に関する統計では、離婚の約90%が協議離婚であり、離婚原因で一番多いのが性格の不一致・価値観の違いとなっています。

しかしながら、この離婚理由:性格の不一致・価値観の違いの中には、非常に曖昧で双方の受け取り方次第であったり、重箱の隅を楊枝でほじくる様な難癖的なものがあったりします。

 

故に、この「性格の不一致・価値観の違い」と言う離婚理由は非常に便利な言葉であり、真の離婚理由:不貞行為・浮気の隠れ蓑として使われている事を承知しておいて下さい。

 

今回の相談内容も、意味不明で難癖の様な理由:性格の不一致で離婚を切り出された事からでした。

ご相談内容&依頼に至るまでの経緯

【ご相談者】妻(36歳) 福岡市城南区在住 / 福岡市の探偵事務所で面談・契約

【対 象 者】夫(39歳) 福岡市中央区のIT関連の会社勤務

ご相談者である奥様に依頼経緯をお聞きすると、

夫と結婚して8年、子供が来年から小学生にあがるのを楽しみにしていたのに、突然 離婚話しを切り出されて・・・。

夫婦関係が悪化しているのならいざしらず、いきなり離婚届を差し出して「サインして」とか言われても「ハイ!そうですか」ってサインなんか出来る訳ないじゃないですか、馬鹿としか言いようがないですよ!

 

唖然としながらも離婚理由を聞くと性格の不一致と言うのです。 

「性格の不一致⁉…って何よ⁈」って聞くと、全く心当たりのない些細な事や食事の味付け、掃除、子育てなどを挙げるのですが、聞いている私からすると「はぁ~!」と言う様な事ばかりで、納得なんか出来るはずがありません。

 

呆れながら聞いていた私を尻目に夫は、

「ずっと我慢していたけど、もう無理!」 「養育費は払うからサインして!」

と捨て台詞を残して家から出て言ったので、良く話し合う事もできませんでした。 

 

その日から夫は実家に行って、自宅には戻って来ません。

離婚理由に納得いかなかった私も「いたらないところがあったのか?」「どこかで夫をないがしろにしていたのか?」などと悩み落ち込む事もありましたが、冷静になればなるほど離婚理由に納得が行かないのです。

精神的に追い詰められて両親に相談すると、幸せに暮らしていると思っていた私達夫婦に離婚話しが出ている事に驚くばかりでしたが、離婚の理由を聞いていた父親は、

「そんな理由で離婚なんて出来る訳ないだろう!」

「絶対にサインしたらダメだぞ!」

「離婚話をするにしても、いきなり離婚届を持ってくるなんてありえない」

「どう考えてもおかしいし、もしかしたら浮気では?」

と言われました。

母親からも

「お父さんが言う様に、何か心当たりとかはないの?』

と聞かれました。

 

私も浮気を疑って夫の行動を思い返してみたのですが、怪しいと言うか浮気を疑うような事は思い浮かびませんでしたが、父は、

「おかしな離婚とはいえ、このままにしておく訳にもいかないから調べておいた方が良い」

と言われて、福岡市で信頼できそうな探偵に調べて相談に伺いました。

との事でした。

 

調査結果・・・続きは「浮気調査・行動確認調査の相談例」で