離婚に踏み切れない妻 ― くすぶる愛情
投稿日:2023年1月19日ご相談内容&依頼に至るまでの経緯
【ご相談者】
妻(36歳) 福岡市西区在住 / 福岡の探偵事務所にて面談・契約
【対 象 者】
夫(41歳) 会社員 / 福岡市中央区勤務
恋愛時や結婚当初は仲睦まじくしていた夫婦。
結婚生活を共に送って行く中で、ちょっとした行き違いや感情の擦れ違い、変化のない日常などから愛情が薄れて行く事があります。
もちろん中には、結婚当初から変わらず仲が良い夫婦がいて一生を添い遂げる夫婦もいます。
夫婦間の心の擦れ違いなどから「離婚」が脳裏に浮かぶ事もあるでしょうが、夜が明けるといつもの日常が始まるのであれば、それはそれで良いのかもしれません。
離婚理由で一番多いのが良く理解できない「性格の不一致」です。
性格の不一致を理由にした離婚の多くは、「浮気」が隠されていたと言う調査事例が多々あります。
□離婚を決意する理由として挙げられるのが
・性格の不一致や価値観の違い ・浮気癖 ・DVやモラハラ
・生活費や金銭感覚 ・親族や家族との関係 ・性の不一致
・浪費やギャンブル ・酒癖 などです。
また、女癖の悪い夫に悩まされている妻、日常的に繰り返されるDVやモラハラに苦しむ妻に対して、妻の家族や親族そして友人知人などから「離婚」を勧められても踏み切れない方もおられます。
離婚に踏み切れない理由としては、
・未成年の子供の為
・離婚後の生活・経済的な不安
・DVやモラハラからの恐怖心
・勤務先や親族などの世間体
・まだまだ捨てきれない愛情
などが挙げられます。
第三者から見ても明らかに離婚した方が良い事を理解していても、上記の様な理由で離婚すると言う選択肢を考えられずに今の生活を続けてしまう。
中にはDVやモラハラからの恐怖心・精神的な支配によって従属せざるを得ない状態になっている方もおられます。
今の生活や家族・子供の将来につて俯瞰的にみる事が大事なのですが、自分自身ではなかなかそうは行きませんし、離婚を決断するまでに長い時間を要する事になります。
家族や親しい友人の忠告は一見耳に入りそうですが、逆の効果・反発心を助長する結果になる事もあります。
この様なケースでは第三者からのアドバイスに耳を傾ける傾向があり、何気ない知人の一言で離婚を決意される方もいますが、当事者が抱えている問題によっては弁護士やカウンセラーへの相談を勧める事も効果的です。
今回の調査案件も結婚当初から女遊びを繰り返している夫から離婚を突きつけられた事からの調査依頼でした。
ご相談者である奥様からご相談内容及び経緯をお聞きすると、
夫とは社内恋愛で結婚したのですが、結婚前から「女癖が悪いからやめておいた方が良い」と友人から忠告されていました。
でも「私は大丈夫」「結婚したら大丈夫」と思っていました。
しかしながら結婚後も夫の女遊びがやむことはなく、友人たちと合コンに出掛けたり風俗に行くなどを繰り返していました。
子供が出来たら落ち着くかと思っていたのですが、子供が産まれると夫は子供を可愛がるのですが、友人達との女遊びがやむ事はありませんでした。
そんな夫でも、夫はそれなりに家族と一緒に過ごしていたし、女性とも女遊びをしていても黙認していたのですが、一昨年頃から夫の行動に違和感を抱くようになっていた時に、既婚女性と不倫している事が分かったのです。
夫の浮気を知る切っ掛けは、夫のスマホLINEでした。
夫が酔って帰宅して寝入った頃に夫のスマホにLINE着信があり、何気に覗いてみると女性からのメールでした。
内容は明らかに浮気している事が分かるものだったのですが、さらにスマホを見てみると親密な関係である内容や画像が多く保存されており、今までの遊びとは異なる印象を受けたのでLINE内容や画像をスクリーンショットして保存しました。
翌日、夫に浮気の件を突き付けると素直に夫が詫びて遊びもやめるとの約束をした事や、相手女性からも二度と会わない約束(念書)が取れた事もあり、いつもの日常に戻りました。
それから半年が過ぎた頃、夫から突然 離婚を切り出されました。
離婚理由を聞くと、
『自由になりたい』
『愛情が無くなった』
『もう一緒に暮らすのに疲れた』
との事でした。
浮気発覚後は、子供中心ではありましたが夫婦としての会話や夜の営みもそれなりにあっていたので、正に寝耳に水の離婚話で・・・。
夫は離婚を切り出してからは、離婚を急かせるばかりで日常会話も無く家庭内別居状態になっていたのですが、先日 アパートを借りて出て行きました。
夫の言う離婚理由には納得なんかできませんし、離婚する気もありません。
浮気発覚後も隠れて遊びをしていたのは知っていましたが、「遊びであれば」と黙認していたのも悪かったのかもしれません。
また、遊びではなく「本気になった女性が出来たのでは」との考えもよぎりましたが、それを打ち消す自分がいました。
夫から毎日のように電話で「離婚」を急かせられる事から実家の両親に相談すると、
両親はカンカンで、直ぐにでも夫を呼び出す勢いでした。
冷静になった父は「まずは弁護士に今後の事を相談しないと」と言って知人から紹介された弁護士に相談に行きました。
弁護士事務所にて弁護士と相談すると、
夫からの一方的な離婚に納得できなければ離婚は成立しない事、それ以上に一昨年の浮気の件や今までの女遊びなど多くの証拠がある点からしても、有責配偶者(この場合は夫)からの離婚請求は原則として認められないとの事でした。
そして、私に離婚の意志があるなら有利な条件で離婚する事が可能である事を言われましたが、「離婚はしたくない」旨を伝えました。
更に、弁護士からは夫の離婚理由が浮気によるものである可能性が高いので、夫の行動確認つまり浮気調査を勧められました。
父も同じ考えであった事から、弁護士から「信頼できる福岡市の探偵会社」を紹介して貰らい弁護士事務所と取引のある「日本興信所」を紹介されて、調査のご相談・依頼に伺いました。
との事でした。
調査結果・・・続きは「浮気・行動・素行調査のご相談事例」で